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はじめに
ME/CFS支援ネットワークによってつくられた『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の療養生活の手引き』が改訂されました。診断をどこでしてもらえるのか、生活支援にはどのような制度があるのかなど、痒いところに手が届く配慮は初版から踏襲され、加えて新型コロナウイルス感染症を契機にME/CFSの病態に至った患者さんについても言及されています。また、決定的な治療法がまだない現状で最も大切なことだと思われるペーシング(活動量の調整)についても説明されています。かかりつけの医師が診療する際に有用な情報も数多く含まれています。この手引きを持って相談してみてください。

伴 信太郎
CONTENTS
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)という病名について
“疲労” という名から誤解されてきた病気です
「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」は、健康だった人が突然、原因不明の激しい倦怠感に襲われ、身体を動かせないほどの疲労が6か月以上にわたって続き、日常生活に支障をきたすようになる病気です。慢性疲労症候群(CFS)と病名に"疲労"が入っているので、「疲れが溜まっている人」と誤解や偏見を受けやすいため、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群 (ME/CFS)」と病名が併記されることが一般的です。
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